こんにちは。フォトグラファーのYuri(camel8326)です。
今回は、富士フイルムで作成できるWALL DECOR(ウォールデコ)についてのレビュー記事。
WALL DECORというのは、お気に入りの写真をパネル加工してもらえるサービスのことで、自分の写真をお部屋に飾ることができます。
様々な種類があり、スタンダードに写真をパネル加工してくれるものから、キャンバス調の雰囲気にしてくれるものなど、自分の好きなテイストのパネル加工が簡単にできます。
実際に私もいくつか作成してみたのですが、思っていた以上に素敵で、その出来上がりに感動。
正直注文する前は「家の雰囲気に合うのか」「写真を下手に飾って、安っぽい雰囲気にならないか」など心配していた部分もありましたが、実際に出来上がったものを飾ってみると「飾った後の方がおしゃれに見える!」と思うぐらいに、気に入っています。
お気に入りの写真をインテリアにしたり、お子さんや恋人との写真をおしゃれに飾ったりすることも。(特に家族写真は絶対に良いと思う・・・!)
今回は実際に、様々な種類のWALL DECORを注文してみたので、写真の雰囲気や生活環境に合わせたそれぞれのおすすめを紹介したいと思います。
また、WALL DECORをきれいに設置するための便利グッズや、壁に大きな穴を開けられない場合にも設置できる工夫についてもご案内。
YouTubeでは、実際に作成したWALL DECORを見せながら、写真のポイントなど、さらに詳しい解説をしているので、ぜひご覧いただけると嬉しいです。
目次
WALL DECORの注文方法
WALL DECORの注文方法は、店頭とネットと2パターンあります。
今回は、ネットでの注文方法をご紹介。とはいえ、方法は非常に簡単で、作成するWALL DECORの種類を選んで、写真をアップロードするだけです。
詳しい作成方法については、YouTube動画で実際の画面を紹介しているので、そちらをご参照いただきたいのですが、1点だけ注意してほしい点が「写真の補正」。
WALL DECORは最初から色の自動補正がかかっている状態になっているので、自分で写真を編集して色味にこだわっているかたは、オリジナルの状態に戻すことをおすすめします。
「編集/色補正」というボタンを選ぶと、「色補正」という項目が出てくるので、「オリジナル」を選択すると、元の写真通りの色で印刷してくれます。
逆に、「自分の写真を更におしゃれに変えてほしい」と希望される方は、補正ありを選んでいただく方がおすすめ。
トイカメラやモノクロなど様々なフィルターもあり、ボタン1つで写真をいい感じに変えてくれます。
WALL DECORの種類・選び方のおすすめについて
WALL DECORを注文する際に悩みの種となるのが、「どれを選んだらいいのかわからない」ということではないでしょうか。
WALL DECORには、たくさんの種類があるので、選ぶのに一苦労。私自身も作成する際に、とても悩んで発注しました。
ここでは、私が実際に作成したWALL DECORを紹介しながら、WALL DECORの種類について解説します。
スタンダードで飾りやすい!初心者におすすめな「CASUAL(カジュアル)」
最初に紹介するのは、「CASUAL(カジュアル)」。
縁取りがなく、シンプルに写真をパネル化した作りになっており、WALL DECORの中でもっともスタンダードな種類なのではないかと思います。
私はA4サイズと6Pサイズの2つを作成。
ちなみに、名前は「CASUAL」ですが、仕上がりはとてもきれいなので、ご安心ください。
とにかく軽い!だからこそ、お子さんやペットのいるご家庭にもぴったり
「CASUAL」の特徴は、とにかく軽いこと。実際に持ってみても、全然重くないです。
もし重いと、落ちてきてしまうことが怖くて、気軽に取り付けることが難しいですよね。「CASUAL」は本当に軽いので、そんな心配がご無用。
画鋲1本でも十分で、うまくできたら、両面テープやひっつきむしでも支えられるんじゃないかなと思います。
特にお子さんやペットがいるご家庭は、何かの拍子に落ちてきてしまって、ケガをしてしまう可能性を考えると、軽いことは大きなアドバンテージだと思います。
裏面に穴が空いていて、手軽に取り付けられる
「CASUAL」は裏面が特徴的で、ひっくり返すと、4つの穴が開いています。
1番上にある穴に画鋲を引っ掛けるだけで、きれいに飾ることが可能。そのため、水平垂直の調整が必要ありません。
私みたいな不器用なタイプにはすごく助かる仕様…!
また、カジュアルだけの大きなポイントが、こちらの付属の棒です。
これはA4・スクエアミニ・6Pにのみ付いているのですが、この棒を下の穴にいれると、スタンドとして使うこともできます。
これであれば、棚やデスクの上などに飾れるので、壁に穴を開けたくなくても、WALL DECORを飾れます。
キャンバス調のテイストがかわいい「CANVAS」
続いて紹介するのは「CANVAS」。
「CANVAS」は名前の通り、キャンバスに印刷するWALL DECORのことで、絵のようなパネルを楽しむことができます。
私はお花の写真4枚を、「CANVAS」で印刷。
私が好きな「ふんわりかわいい雰囲気のテイスト」に合うんじゃないかなと思い、選んだのですが、結果的に大正解でした。
「CANVAS」に印刷すると、まるで写真が絵画のようになり、「絵と写真の間」という私がもっとも理想としているテイストが形になりました。
サイズも様々なものがありますが、あえて今回は1番小さい「スクエアミニ」をチョイス。1枚でもかわいいのですが、並べることで、ちょっとインスタっぽい飾り方ができます。
軽くて飾りやすい仕様がうれしい
先ほど紹介した「CASUAL」と同様に、こちらの「CANVAS」も非常に軽いです。
そのため、お子さんのいる家庭や、あまり壁を傷つけられない家に住まれている方でも、安心して飾ることができます。
裏には画鋲をひっかけるスペースがあるので、基本的に2か所で留めることによって、設置可能。
「CASUAL」のように、支えのようなものは付いていませんが、100円均一などで購入したイーゼルに置いても素敵です。
キャンバスは、かわいい雰囲気の写真にぴったり
「CANVAS」の特徴は、なんといっても可愛いこと…!キャンバス生地が絵のように見えるからこそ、部屋にもなじみやすいです。
私はこの4つのWALL DECORを、普段は書斎に飾っています。
PCや本棚しかないすごくシンプルなスペースなのですが、この華やかなウォールデコを飾ることで、部屋全体がパッと明るい印象に。
ダイニングスペースに飾っても可愛かったので、どんな場所でも使いやすいのではないか、と思います。
私は普段から「ふんわりかわいい」をテーマに写真を撮っているのですが、そのテーマが1番合っているのが「CANVAS」ではないか…と感じます。
まるで絵画みたい!お部屋がぐっと華やかになる「GALLERY」
次に紹介する種類は、「GALLERY」。他のWALL DECORと大きく異なる特徴が、マット台紙に余白があり、縁取りのような装飾が施されている点です。
木製パネルの上にマット台紙が貼っている造りになっていて、先ほど紹介した2つと比較すると、高級感が出ます。
また、この余白部分があることによって、より絵画のような印象になるため、部屋をおしゃれに変えてくれることも魅力的。
私が今回作ってみて、「もっともおすすめしたい」と感じているのが、この「GALLERY」です。
今回は2枚制作したのですが、選んだのはどちらもA4サイズ。
A3サイズを大きく飾ろうと思っていたのですが、実際にサイズを測ってみて、A4がちょうど良かったため、変更。
大きいサイズは素敵なんですけど、あまりにも大きかったら幅を取ってしまって扱いずらい可能性もあると思うので、ご自宅の広さやインテリアのバランスに合わせて注文することが、おすすめです。
馴染みやすく、部屋をさらに素敵に変えてくれる、デザイン
写真を部屋に飾る時に重要になるのが、部屋に馴染むかどうか。大きいサイズの写真や、お気に入りのスペースであれば、なおさらではないでしょうか。
私の家の場合、ダイニングスペースはこだわって家具を選んだこともあって、ここに置く写真はかなり悩みました。
そんな時に選んだのが、この「GALLERY」。
普通のパネル加工よりも絵画みたいな仕上がりになって、写真を飾る前は寂しかった壁も、華やかになったと思います。
壁に飾ることはもちろん、立てかけておくだけでも絵になるので、インテリアに馴染ませたり、お部屋の雰囲気をおしゃれにしたい時などに、「GALLERY」は特におすすめです。
私はカラーで作成しましたが、モノクロ写真も合うと思います。
テープや余白の色、印画紙など、様々な組み合わせを楽しめる
公式ホームページなどに載っている「GALLERY」の仕様は、「余白=白、テープ=黒」の組み合わせが多いと思いますが、実は他の色でも制作可能。
余白部分は黒・オフホワイト・グレー・藍色、テープはライトグレー・緑が用意されています。
自分の家の雰囲気に合わせて色合いを変えることができる点が、魅力的。
印画紙も変更可能であり、この印画紙によっても印象が大きく変わります。
写真展でも人気な「MUSEUM」、DIYで制作する「CASUAL LIGHT」など
今回私が作成したWALL DECORは以上になりますが、他にも魅力的な種類のWALL DECORが。
「MUSEUM」は写真貼付面と台座が離れているため、まるで壁から離れて浮いているような仕様に。
写真展などで人気のある、プロフェッショナル仕上げとなります。
また、「CASUAL LIGHT」は、届いたセットに自分で写真を貼る、DIY方式。
簡単に手軽に、安価で作成できるので、「あまりお金をかけずに、たくさん写真を飾りたい」という方にはおすすめ。
非常に軽いので、お子様のいるご家庭でも安心して使うことができます。
写真の印象を大きく変える、印画紙
WALL DECORは、作成する種類によって、印画紙を選べるものがあります。
私が作成したWALL DECORの中では、「CASUAL」と「GALLERY」で印画紙を選択可能。
印画紙を変えるだけで、写真の印象が大きく変わるので、それぞれの特徴の違いを理解して選ぶことをおすすめします。
スタンダードな印画紙「GLOSSY(グロッシー)」
CASUALで作成した、海の写真。こちらは、印画紙「GLOSSY」を選択しました。
「GLOSSY」は、唯一プラス料金が必要ない印画紙であり、様々な種類がある印画紙の中でも、スタンダードな種類と言えるでしょう。
そんなスタンダードな「GLOSSY」ですが、高品質な点は変わりません。
フジカラープロフェッショナルペーパーの標準タイプであり、光沢のある写真プリント。確かに光沢がきれいに出ていて、写真自体にツヤがあるような印刷になります。
印画紙の中ではもっとも安いプランではありますが、問題なく美しいため、あまりこだわりがない方は、「GLOSSY」で十分満足できるのではないかと思います。
真珠のように色鮮やかな輝きを持つ「Pearl(パール)」
同じくCASUALで作成した、尾道の写真。こちらは印画紙「Pearl」を選びました。
この印画紙は、真珠のように色鮮やかな輝きを持つフジフィルム独自の写真プリント。実際に近くで見てみると、独特な輝きを放っていることがわかります。
輝きがある仕上がりになり、肌色がきれいに写ることから、人物写真に非常に合うとのこと。
確かに先ほどの「GLOSSY」と比べると、「Pearl」は光沢がありながら落ち着いた雰囲気があり、写真全体が上品な輝きを放っているところが魅力的だと感じます。
特に「肌をきれいに印刷してくれる」という感想をよく聞くため、お子さんの写真をプリントされる方は注目です。(あくまで個人の見解です)
まるでガラスでコーティングされているよう!美しい反射が特徴な「CRYSTAL」
GALLERYで作成した「エッフェル塔写真」に選んだ印画紙は、「CRYSTAL」。光の反射率の高いクリスタルペーパーを使っているそうです。
実際に見てみると、まるでガラスでコーティングしているかのような質感がとても美しく、つい足を止めてみてしまうほど。
「反射率が高いと、写真自体が見えづらいのかな…」と思われるかもしれませんが、まったく問題なく、きれいに見えます。
キラキラとした反射を活かしながらも、色や写真のシャープ感はとてもきれいに出してくれるので、写真展で見ているような高級感を感じることが可能。
ちなみに、夫はこの「CRYSTAL」の印画紙を一番気に入っていました。
マットな質感が魅力的な「LUSTER(ラスター)」
GALLERYで作成した、もう1つのWALL DECOR「ポルトガルの写真」に使用した印画紙は、「LUSTER(ラスター)」。
光の反射を極力抑えてマットな質感を表現できるプリント方法です。
表面が細かい粒状になっていることから、反射を抑えたり、指紋が付きにくかったりという効果を発揮。
実際に間近で見てみると、写真というよりも絵みたいな仕上がりになります。
私は個人的に、もっとも気に入っている印画紙。
今回の夕日写真のように、トーンを落とした写真はもちろん、ふんわりとしたかわいらしい写真にも、マットなテイストが相性バッチリ◎
LUSTER(ラスター)で印刷することで、全体的に写真の雰囲気が落ち着き、GALLERYの額装との相性も抜群だと思います。
新登場!無光沢の「DeepMatte(ディープマット)」
最後に紹介するのが、この夏に新しく登場した印画紙「DeepMatte(ディープマット)」。
特殊な加工により、表面反射を極限まで抑えた無光沢仕様とのこと。
私が注文した時には無かった印画紙なので、実際に見たことがないのですが、もともとマットが好きな私にとって、非常に気になる印画紙です。
反射を抑えているからこそ、インテリアにぴったり馴染むとのこと。私も次にウォールデコを作る際には、ぜひ試してみたいと思います。
壁に穴をあまり開けたくない人もOK!簡単・便利な写真の飾り方&便利グッズ
今回ウォールデコの解説動画を作る際に、皆さんからの質問を募集したのですが、その中でもっとも多かったものが、設置方法。
確かに「賃貸住宅で、壁に穴を開けられない」「穴を開けてもいいけど、目立たせたくない」「水平・垂直に飾る方法がわからない」など、「写真を飾る」って意外とハードルが高いですよね。
実際に、私自身も、以前からウォールデコに興味はあったのですが、「設置が難しそうだな」と思い、購入を諦めていました。
しかし、今回いろいろと調べて、「水平垂直にきれいに設置する方法」や「できるだけ壁を傷つけずにWALL DECORを飾る方法」をいくつか学んだので、それらを紹介したいと思います。
壁の穴を目立たせずに、写真を飾る方法
ウォールデコのもっともスタンダードな飾り方は、「壁に直接かけて飾る」方法だと思います。
作成する種類によって裏側のつくりが変わるため、設置方法も変わりますが、「1つか2つのピンを壁にさして、ウォールデコをひっかける」という方法が基本。
その際ににおすすめする商品が「忍者ピン」という画鋲です。
効果としては普通の画鋲と同じなのですが、普通の画鋲よりも、壁の穴が目立たないような作りになっています。
実際にこの忍者ピンを使って、壁に穴を開けてみたところ、全然穴が目立たなくて、開けた本人もどこに開けたかわからなくなってしまうほどでした。笑
(もちろん、なんども刺したり、刺してから広げたりすると、穴は大きくなるので、ご注意を…)
もちろん押しピンとしての機能としても優秀で、WALL DECORを飾ってもちゃんと安定しています。
WALL DECORだけでなく、絵やカレンダーなど、「何かを壁に飾る際に、幅広く使えるな」と実感しました。
写真を水平垂直に整えて飾るために使いたい、レーザー式水準器
写真を飾る時に、もう1つ気になる点が、「水平垂直」ではないでしょうか。
せっかく出来上がった写真は、きれいに飾りたいですよね。でも、斜めにならずに、まっすぐ飾ることは、意外と難しい。
何度もやり直せるならいいのですが、WALL DECORのように、「一旦画鋲を刺してから、写真を掛ける」タイプだと、何度も画鋲を刺し直す可能性も。
あまり壁に穴を開けたくない人であれば、それも避けたいところですよね。
そんな時に便利なのが、レーザー付きの水準器。
これは、水準器にレーザーが付いているタイプなので、壁に向けると、レーザー光線で水平の位置が表示されます。
WALL DECORは2つの画鋲を壁に刺して、バランスを整えることが多いのですが、1つ目の画鋲を押してから、その場所と並行になるようにレーザーを表示させると、簡単に次の画鋲を指す場所がわかるので、非常に便利です。
水平だけでなく、垂直も一緒に表示させることができるので、縦横できれいに並べる時にも使えます。
ちなみに、この水準器の置き方について、1点アドバイス。
私は割と壁の上半分にウォールデコを取り付けることが多かったので、水平垂直を正確に表示するためには、この水準器を上の方に置いて、図る必要がありました。
とはいえ、そんな高い場所に机みたいな平行な置き場は、ほとんどないと思います。
そんな時に試してみた方法が、カメラの三脚にスマホ用の雲台を取り付けて、その上にこの水準器を置くこと。
そうすることで、高い位置から平行を保ちながらレーザーを出すことができました。
(詳しい方法は、YouTubeで解説しています)
私の場合は全部たまたま家にあったものを組み合わせただけなので、他の方法でももちろん大丈夫。
この水準器は、引っ越しの際に家が傾いていないかどうかを調べるために購入したのですが、想像とは別のところで役立ってびっくりでした…!
イーゼルや付属の棒を使って、シンプルに置く
もし「どうしてもウォールデコを壁に設置することが難しい」という場合は、立てかけるだけでも十分おしゃれ。
CASUALは付属の棒を使って、置くことが可能。他のタイプでも、イーゼルを使って飾っても可愛いです。
床や椅子に置くだけでもインテリアとしてすごく魅力的なので、自分のお家にあうようにデコレーションできるところがウォールデコの魅力です。
部屋がパッと明るくなるWALL DECORの魅力(9月30日まで 20%オフクーポン)
私は普段写真をデータで楽しんでいることが多く、こんな風にきちんと形にすることがほとんどなかったのですが、WALL DECORは自分の写真をとても素敵に形にしてくれて、うれしい気持ちになりました。
自分でプリンターで印刷して、パネル加工したこともありますが、出来上がりのクオリティがまったく違う。
写真の色を忠実に再現してくれて、色を大事にするフジフイルムだからこそのクオリティだなと実感しました。
飾る前はシンプルで寂しかった壁が、写真を飾ることで華やかになり、「もっと早くから飾っておけばよかったな」とちょっと後悔。
自分のお気に入りの写真を飾ったり、家族や恋人との写真を選んでも素敵だと思います。
さらに詳しい解説は、YouTube動画で↓