こんにちは。フォトグラファーのYuri(camel8326)です。
自分で自分たちのウエディング写真を撮影する「セルフ前撮り・後撮り」。思い出が手軽に残せるうえに費用があまりかからないので、最近人気が高まっています。
カメラ好きフォトグラファー夫婦である私たちも、国内国外問わず何度も三脚を立ててウエディング写真を撮りました。
結婚式のプロフィールムービーやフォトブックにもたくさん写真を使うことができましたし、何より思い出に残るので、「本当にやって良かった」と実感。
今回の記事では、具体的に「セルフ前撮り・後撮りを成功させるためのポイント」「セルフウエディングのメリット・デメリット」等を徹底解説します。
正直セルフウエディング撮影は、かなり大変です。
よく考えずにチャレンジする前に、必ずこの内容を頭に入れることをおすすめします。
目次
セルフウエディング撮影のために準備すべきもの
セルフ前撮り写真を撮影するためには、様々な準備物が必要になります。
具体的に説明すると、
・撮影小物(ブーケ・ガーランド・ブラックボードetc)
・カメラ
・三脚
あたりが必要になります。
写真の雰囲気やクオリティを決めるうえで、衣装・アイテム選びは非常に重要。
こちらの記事でセルフ前撮りの準備物のおすすめについて詳しく解説しているので、ご確認ください。
実際に私が着用した「衣装のおすすめ」や「カメラ・レンズ・三脚の選び方」などを詳しく解説しています!
セルフ前撮りをするメリット・デメリット
セルフ前撮りは、手軽に思い出を残せる手法ではありますが、思っているより大変です。
実際にセルフ前撮りを何度も実践したからこそわかる、メリット・デメリットについてお話ししたいと思います。
セルフ前撮り撮影を選ぶメリット①安価で撮影できる
カメラマンを呼んで撮影するわけではないので、当たり前ですが撮影料金がかかりません。その分、安くウエディング写真を残すことができます。
通常結婚式場の前撮り料金は安くても10万円以上、出張撮影サービスに頼むとしても2万円~5万円程度はかかるでしょう。
それが無料になると考えると、かなり魅力的ですよね。
もちろんカメラ・三脚の用意などでお金がかかってしまいますが、その後旅行などで使うことができるので、十分ペイできると考えます。
セルフ前撮り撮影を選ぶメリット②撮りたい場所で手軽に撮影できる
旅行先やお出かけに行った場所など、「ここでウエディング写真を残したい!」と考えることもあると思います。
特に新婚旅行では、「カメラマンを呼ぶほどではないけど、この素敵な景色と一緒にウエディング写真をさくっと撮りたいな」と思う方も多いでしょう。
カメラマンを呼ぶとなると、スケジュールを調整したり、お金が思った以上にかかったり、気を遣ったり、何かと大変ですよね。
そんな時、自分たちでささっと撮影することができたら、スケジュールにも影響せず思い出を残すことができます。
セルフ前撮り撮影を選ぶメリット③何度でも撮り直せる
カメラマンに写真を撮ってもらうとなると、納得できる表情やポーズが撮れていなくても、なかなか「撮り直してください」と言いづらい場面も多いと思います。
セルフ前撮りであれば、自分たちですべて調整して、納得いくまで撮影し直すことができます。
時間制限もないので、こだわりが強い方にはおすすめです。
セルフ前撮り撮影を選ぶデメリット①思っているより大変
続いて、セルフ前撮り撮影のデメリットについて。1つ目は何度も言っていますが、「とにかく大変である」ということ。
撮影場所を決めて、三脚を立ててカメラをセッティング、構図を調整して、ポーズしてシャッターを切って・・・とすべて自分たちで行う必要があるので、難易度が非常に高いです。
カメラにある程度慣れている私たちでも結構苦労したので、カメラ初心者の方は相当練習が必要だと思った方がいいです。
また、ドレスなどを着て撮影する場合は、衣装やヘアセットの準備もしなくてはいけないので、正直かなり面倒になります。笑
旦那さんが乗り気でない場合は、覚悟を持ってスムーズに撮影するようにしないと、険悪なムードになってしまう可能性も…。
セルフ前撮り撮影を選ぶデメリット②時間がかかる
セルフ前撮り撮影を実際にしてみるとわかるのですが、撮り直しなどをしていると、意外と時間がかかってしまいます。
最初は失敗することも多いので、なかなか「さくっと撮って終わる」ということは実現できないことも。
思っていた以上に時間がかかってしまい、旅行の行程に響いてしまうといったことがないように、余裕を持ったスケジュールで組んでおくことが理想です。
セルフ前撮り撮影を選ぶデメリット③危険と隣り合わせ
セルフで撮影する時は、三脚にカメラを固定して撮影するため、撮影者がカメラから離れてしまっている状態です。
そのため、ふとした瞬間にカメラが盗まれてしまう可能性もゼロではありません。
特に海外での撮影は危険と隣り合わせなので、十分に注意しましょう。
また、他のお客さんがたくさんいる中で撮影すると、何かのはずみにカメラにぶつかってケガをさせてしまったり、カメラ倒れてしまったりすることも。
周囲の人の迷惑にもなるので、できるだけ人がいない場所ですぐに撮影を済ませることが重要です。
セルフ前撮り撮影を選ぶデメリット④クオリティが微妙になる可能性が高い
どうしてもカメラの調整から撮影、ポージングまで自分たちで行うのは難しく、思っているような写真にならないことが多いです。
「あの場所にカメラを置きたいけれど、三脚が置けない」
「シャッターを押すタイミングで笑顔になれない」
など、「自分がカメラを持ってシャッターを押せたら、もっといい写真が撮れるのに!」と思ってしまうことも、よくあります。
セルフ前撮り撮影を選ぶデメリット⑤周囲の目が気になる
想像してもらったらわかると思いますが、ドレス・タキシード姿の2人が三脚とカメラを立てて、ポージングして撮影していると、当然目立ちます。
海外であればまだしも、国内での撮影は思っているより恥ずかしいです。
好奇な目に晒されることを覚悟のうえで、撮影に臨みましょう。
それだけ大変だけど、出来上がった写真を見ていると、そんなデメリットを払拭できるぐらいに「チャレンジして良かった」という気持ちになります!
セルフウエディング撮影を成功させるためのポイント
とにかくセルフ前撮り撮影は大変であり、準備が非常に大切です。
ここからは、セルフ前撮り撮影を成功させるために抑えておきたいポイントを解説します。
①できるだけ人のいない場所・時間帯を選ぶ
人がたくさんいる場所での撮影は、かなり難しいです。というか、他の方の邪魔になるので絶対に止めた方がいいです。
写真のを撮るうえでも、映り込みが気になったり、撮りたい構図で撮ることができなくて余計に時間がかかってしまったりと、納得いく写真が撮れない可能性の方が高いです。
時間帯は早朝、元から人が少ない場所を選んで撮影すると、スムーズにストレスなく撮影できることが多いです。
②撮りたい構図を決めてから、三脚を立てる
三脚にカメラをセッティングしてしまうと、そこから構図や画角の調整をすることがなかなか難しいです。より良いアングルを見逃してしまうことも。
まずは三脚を立てずに、撮影ポイントを動きながら探して、構図を決めてから三脚を立てて撮影すると、比較的スムーズに撮影できます。
③ポージングを事前に決めておく
セルフウエディング撮影で意外と苦労するのがポージングです。
構図まではすぐに決まって、「いざ撮ろう」とシャッターを押した時に、「え!どんなポーズしよう。」と悩んでいては、時間の無駄です。
せっかく撮影に行ってもバリエーションがかなり少なくなってしまうので、事前に何パターンも撮りたいポーズを決めておきましょう。
④着替えるポイントを考えておく
結婚式場の前撮り撮影と違い、セルフウエディングの場合は着替え場所も自分たちで見つけなければなりません。
家から車で行くなら問題ないのですが、公共交通機関しか使えない場合は、現地で着替える必要があると思います。
あらかじめ着替えるためのスペースがあるのかどうか、ないならどこで着替えるのかを考えておきましょう。
⑤広角レンズを使用する
広角レンズとは、広い範囲を撮影できるレンズのこと。
セルフポートレートをする場合、三脚とカメラを固定したまま離れる必要があるのですが、盗難などトラブルを考えたら、あまり離れたくないですよね。
広角レンズであれば、被写体が近くにあっても小さく写るので、カメラからあまり離れずに撮影することができます。
ダイナミックな広大な景色との相性が抜群なので、この機会に手に入れてみてはいかがでしょうか。
⑥F値を上げて撮影する
撮影する写真イメージにもよりますが、景色と人を一緒に撮影する写真の場合は、F値を上げて撮影することがおすすめ。
F値が下がれば下がるほど、ピントが当たっていない部分がボケます。
このボケが素敵なのですが、セルフポートレート撮影の場合、ピントを1つのポイントにしっかり合わせて撮影することがなかなか難しいです。
F値を下げた状態で撮影すると、少しのはずみで立ち位置がずれた時に、主役である人物がボケてしまいます。
F値を上げて全体的にピントが当たっている状態にすることで、失敗を防ぐことができます。
⑦顔・瞳優先機能を使わない
顔・瞳優先機能はかなり便利な機能のように思えますが、必ずしもピントが当たってほしいところに当たってくれるわけではありません。
カメラが自動的に「顔っぽい」「瞳っぽい」と判断した場所にピントを置くため、「見つめあうポーズ」や「後ろ姿」など、少しでも顔が見えなくなったら、違う場所にピントを当ててしまうことが多いです。
他の人にピントが当たってしまうこともあり、セルフでは調整が全くできなくて難しく、私はすぐに使うのをやめました。
⑧インターバル撮影・WiFiリモコン機能があれば便利
私がセルフポートレート撮影の時に必ず使うのが、「インターバル撮影機能」。
インターバル撮影とは、「決められた間隔で自動的にシャッターが押される機能」であり、「3秒に1回、合計50回撮影して」とカメラに命令することができます。
インターバル撮影モードを開始すると、カメラが自動的に何度も撮影してくれるので、様々なポーズを効率的に撮影することができます。
また、いつシャッターを切られているのかわからないからこそ、自然な動き・表情を撮影できることも魅力の1つ。
いらない写真もたくさん残りますが(笑)、自分でシャッターを押してその都度撮影するよりも、キセキな1枚が撮影できることが多いです。
もう1つ便利なのが、WiFiのリモコン機能。
スマートフォンとカメラをWiFiでつなぐとスマホでカメラの写り方が見えるので、構図やピントの調節ができます。
スマホからシャッターを押すこともできるので、失敗が少なく、スムーズに撮影できることが多いです。
(カメラによっては「WiFiがなかなかつながらない」こともあるので、注意。私はWiFiがすぐに切れて使いづらかったので、インターバルで基本的に撮影しています。)
セルフウエディング撮影のコストパフォーマンスって・・・?
ここまで読んでくださって、「セルフ前撮りのコスパってあまり良くないんじゃ…」と感じたあなた。間違いではありません。笑
普段から写真撮影が好きで、カメラをある程度使いこなしている方であれば、工夫しながら楽しんで挑戦できるのですが、カメラ初心者の方やカメラを持っていない方には心からおすすめはできません。
カメラや三脚も安い買い物ではなく、時間や労力をかけた結果が、あまりクオリティの良い写真でなければ、悲しい思い出になってしまう可能性すらあります。
「良い写真を残せる自信がないし、正直時間もあまりない」という方は、出張撮影サービスで手軽にウエディング写真を残すこともおすすめ。
私も撮ってもらったこともあるのですが、やはり自分で撮影するのとは全然違います。
自然な表情や動き、自撮りでは絶対に撮れないポーズなどたくさん撮影してもらえて、クオリティにも大満足でした。
私が撮影してもらった「ラブグラフ」では、比較的安い金額でおしゃれなウエディングフォトを撮影しているカメラマンがたくさんいるので、ぜひ1度確認してみてください。
出張撮影サービスなので、自分の撮りたい場所で撮影してもらうことができます!
良いカメラで写真・動画を残したいけど、お金が足りないという方は、レンタルもおすすめ!
「それでもやっぱり自分たちで思い出を残したい!」
「ただ、良いカメラを買うにはお金がない」「写真だけじゃなくて、動画も撮りたいな…」
と考える方は、カメラのレンタルサービスを利用してみてはいかがでしょうか。
自分で購入すると何十万円もするカメラを数千円でレンタルすることができるので、前撮り写真撮影だけに使うのであればぴったりです。
ムービー作成の時に動画もあった方が作りやすいので、動画を撮れるカメラもレンタルしてみることがおすすめ。
「新婚旅行にGoProやドローンを持って行って、動画を残したい」という需要にも対応しているので、ぜひWebサイトを覗いてみてください。
(人気の商品は埋まってしまう可能性があるので、早めに予約しておくことをおすすめします!)
セルフウエディング撮影で、自分たちだけの思い出を残そう
なかなか難易度が高いセルフウエディング撮影ですが、自分たちだけの思い出を好きなタイミングで残すことができる、最高の方法だと思っています。
良い写真が撮れたらそれだけで楽しく、思い出にもなるので、ぜひチャレンジしてみてください。