X-T3を買う前に!コスパ最強カメラフジフィルムX-T20をレビューしてみる


2018年9月に発売されたフジフィルムの最新機種X-T3。

どうせ買うなら最新機種かなと思っている方はちょっと待ってください。

勿論X-T3は素晴らしいカメラです。

しかし、値段は決して安くありません。

カメラ上級者の方はそのままX-T3を購入してください。

ただ、

フジフィルムのカメラが欲しい!

初心者でよくわからないけど、ミラーレスカメラがほしい!

カメラは中級程度までわかるけど、軽くて画質の良いカメラがほしい!

という方は、今回紹介するX-T20を候補にしてもいいのではないでしょうか?

このカメラの何がすごいかって、初心者から中級者までほとんどの方のニーズに応えられること。

しかも新製品発売の影響からか、価格がかなり手頃に!

レンズキットでこの値段!?私が買った時はボディだけで10万円超えていたのに・・
という心の声がつい漏れてしまうほどの値段になってしまったX-T20。(2019年1月現在)
そんなX-T20のおすすめポイントについて、書いていきたいと思います。

※このX-T20は、何を隠そう私の愛機です。このブログに載っている写真はほぼすべてこのカメラで撮影していますのでぜひ参考にしてみてください。

初心者から中級者にまで本当におすすめできるカメラ X-T20の魅力について

上位機種と同じ写真が撮れる

フジフィルムでは、X-T2,X-H1,X-Pro2など、X-T20よりも高価で機能の幅が広いカメラを用意しています。
しかし、これらはすべてX-T20と全く同じセンサーを付けているため、撮影して出てくる画像は上位機種であってもX-T20と変わりません。
中級クラスレベルの値段で、フラッグシップ機と同じ写真が撮れるなんて、他のメーカーではほとんどありません。
新しく発売されたX-T3はセンサーが新しくなっているため、撮影できる写真は違います。
また、X-T100X-A5は搭載されているセンサーが違っており、X-T20やX-T2よりも色の表現の幅が狭くなっています。
(X-T20では色が飛ばなかった明るさで、X-A5は飛んでしまいました。これはセンサーの違いで、「X-TransCOSMOS」を搭載しているかどうかで色を表現できる力が大きく変わるそうです。)
確かに初心者であれば、X-A5X-T100を選びたいと考える方も多いと思いますが、表現できる色が全然違います。
「フジフィルムの色が好き」ということがきっかけで買うのであれば、X-T20/X-E3以上の機種を選ぶことをおすすめします。

②軽いは正義。比較的小さくて持ち運びも便利。

フジフィルムX-T20の重さは383グラム
X-PRO2の重さは495グラム、X-T3の重さは539グラムであり、他のカメラと比べて軽いことがわかります。
寸法も他のカメラと比べて小さく、ちょっとした時にでも持ち歩きたくなる大きさです。
いくら機能が良くても、重くて大きくて持ち歩けなければ本末転倒です。
高性能なのに軽くて持ち運びしやすい」ことが、X-T20の大きなメリットです。

③花撮影には必須。チルトアングル付き

X-T20の液晶はチルト式であり、液晶を動かして撮影することができます。
私は普段花を撮影することが多いのですが、下から撮ることも多いので、このチルト式液晶は欠かせません
実は、X-T20と同じセンサーを持っていて、なおかつX-T20よりも軽いX-E3というモデルがあります。
X-T20やその他上位機種と同じセンサーを持っているので、写真を撮ることができるので、候補に挙げてもいいのですが、
このカメラにはチルト式液晶が付いていません。
チルト式液晶は私の中で外せない機能だったので、私の中での候補からはなくなりました。
もし液晶にこだわらない方であれば、こちらもおすすめではあります。

④キットレンズのレベルが高い

X-T20のレンズキットに付いてくるレンズは、XF18-55 F2.8-F4です。
他のメーカーの中級クラスのレンズに、F2.8まで下げられるレンズを付けているケースを見たことがありません。
ほとんどのメーカーがF3.5ぐらいから始まるレンズを付けています。
35mm換算で27mm~82.5mmまでカバーできるので、このレンズ1本あればある程度の被写体はカバーできます。
特に
カメラを始めたばかりの初心者
あまりレンズにはお金をかけたくないけど、素敵な写真を撮りたい
という方にはぴったりです。

⑤発色も解像度も完璧 他のメーカーに移れない美しさ

最後はやっぱりなんといってもフジフィルムの色。
これはX-TransCOSMOSを搭載しているフジフィルムのカメラすべてに言えるのですが、発色が素晴らしい。
撮ってそのままがこのクオリティのカメラは他にありません。
JPEG写真をそのまま使いたい人、RAW現像なんてしなくてもきれいな写真が撮りたい人、鮮やかでふんわりかわいい写真が撮りたい人は、絶対にX-TransCOSMOSを搭載しているフジフィルムカメラをおすすめします。
※余談 仕事でCanonkissX9を使用することが多いのですが、フジフィルムの画質とびっくりするほど差があります(もちろんフジフィルムの方が圧倒的に良いです。)
個人的見解なのであくまで参考程度にしていただきたいのですが、この2つで悩んでいるなら絶対にフジフィルムがおすすめです。

他の機種と少し劣る部分

これだけ褒めてきたX-T20ですが、彼にも少しは欠点があります。
そちらも合わせて紹介します。

①ボディ内手ぶれ補正がない

フジフィルムのカメラでボディ内手ぶれ補正があるのは、今のところX-H1のみ。
最新の商品であるX-T3ですらボディ内手ぶれ補正がついていません。
レンズに手ぶれ補正がついているものであれば問題なく、私の持っているレンズのほとんどが手ぶれ補正付きなので、手ぶれ補正のついたレンズであれば支障ありません
しかし、私かなり気に入っているXF90mmF2は、レンズ内手ぶれ補正が付いていません。
135mmという望遠域であることからも、結構ぶれてしまいます。
しかもブレが微妙なので、撮ってすぐに判断できないこと悩み。
ボディ内手ぶれ補正は魅力なのですが、値段がびっくりするほど違うので、値段に関わらず手ぶれ補正がほしいという方はX-H1を検討してもいいと思います。
(私はそこまでお金を払ってまで必要と感じなかったため、X-T20を使い続けます)

防塵防滴仕様でない

これも大きなウィークポイント。
雨や雪・砂埃塔の耐性が付いていないカメラなので、「世界を旅したい」「絶景を求めたい」という方は、防塵防滴機能を持っている上位機種を選んでください。
逆に、そこまで突き詰めて写真を撮りにいかないという方は、X-T20で問題ありません。
ちなみに私はX-T20で雪撮影に行きますが、壊れてはいないです。笑

③ダブルスロットではない

X-T20の上位機種は、ダブルスロットといって、SDが2枚入る仕組みになっています。
X-T20はシングルスロットであり、入るSDカードは1枚。
ここはプロでもない限り、そんなに気にする部分ではないかなと思います。

④ファインダーが小さい

X-T20にもファインダーはありますが、X-Pro2やX-T2と比較してファインダーが小さいです。
ファインダーをあまり重視されない方でしたらそこまで問題ありませんが、きちんとファインダーをのぞきながら本格的に撮りたい場合は、少し不便かもしれません。
ちなみに私はファインダーをほとんど使わないので、全く問題ありませんでした。

X-T3とX-T20 買うべきはどっち?

X-T3は他のどの機種にも搭載されていない新しいセンサーが搭載されています。
また、オートフォーカスも格段に改善されていて、今までのフジフィルムの弱点をカバーした素晴らしいカメラです。
勿論機能だけで考えたらX-T3なのですが、新製品ということもあって高すぎます
2019年1月時点の価格.com最低価格で、
X-T20レンズキットセット=92,350円
X-T3レンズキットセット=189,903円
およそ9万5000円の差があります。
レンズ1~2本買えちゃいますね。
金額・機能から考えて、X-T20はコストパフォーマンスが高すぎます。
そういう意味でも、今買うなら確実にX-T20をおすすめします。

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