みんな単焦点レンズが良いって言うけど、何が良いの?
カメラに少しずつ慣れてきて、次の一歩に進む時に手に入れる人が多い単焦点レンズ。
ある程度カメラ歴が長い方から、「単焦点レンズしか使わない」という言葉を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
しかし、単焦点レンズを使ったことのない方からしてみれば、
単焦点レンズ・・・なんとなく欲しいけど、何がいいの?
ズームできないって不便じゃない?
と疑問に思う方も多いと思います。
かくいう私も単焦点レンズ信者の一人です。
単焦点レンズで撮った写真を見てしまうと、もう戻れません。
そんな私がカメラを始めたばかりの方の単焦点レンズの魅力についての疑問にお答えしたいと思います。
目次
カメラ初心者女子こそ単焦点レンズを試してみるべき3つの理由
そもそも単焦点レンズとは
簡単に説明すると、ズームがきかないレンズです。
35mmなら35mm、90mmなら90mmでしか撮影できません。
え、何それ不便!
ズームの方が便利じゃん。
って思いますよね。
私もそう思って、買ってから1年ぐらい放置していました。笑
しかし、そのウィークポイントを堂々と上回る人気の理由があるんです。
①圧倒的なボケ
一眼レフ・ミラーレスカメラを買った理由は様々だと思いますが、「背景がボケた写真を撮りたい」と思って購入に至った方が多いのではないでしょうか?
実は一眼レフ・ミラーレスカメラであれば、すべて背景がボケた写真が撮れるわけではありません。
背景がボケた写真を撮るには様々な要素が必要ですが、その一つにf値という要素があります。
f値とは、カメラのレンズの焦点距離を有効口径で割った値。
光の量を調節する「絞り」というものがあり、その絞りの値がf値と呼ばれるものです。
難しい言葉になってしまいましたが、、
f値が高い=光を取り込む量が少ない=ボケにくい
ということです。
つまり、ボケがきれいな写真を撮る=f値を低く設定して撮る
ということが必要ですが、このf値をどれだけ下げられるかは、レンズによって違います。
一般的なキットレンズは、大体f値が3.5-5.6辺りが多いと思うのですが、望遠レンズでない限り、f3.5はあまりボケてくれません。
これとは対象的に、単焦点レンズはf値が低いものが多いのでボケの量が全然違います。
こちらはオリンパスのM.Zuiko Digital 25mmf1.8⇩
マイクロフォーサーズというカメラの機材の中では一番ボケにくいものなのですが、f値を1.8まで下げることができるので、しっかりとボケてくれます。
この大きいボケを知ってしまうと、写真の楽しさが倍増します。
カメラ初心者の方にとって、写真の楽しさを知ることは上達の第一歩。
特に小物、人を撮るにはおすすめです。
②夜景・室内撮影が上手になる
明るいレンズだとそれだけ光を取り入れることができるので、シャッタースピードが稼げます。
よって、屋外よりも暗くなってしまう室内撮影の際にもブレずにきれいな写真を撮ることができます。
勿論キットレンズでも撮れないことはないのですが、単焦点の方がブレずにきれいに撮れる確率は圧倒的に上がります。
「せっかくカメラ買ったけど、ブレるしうまく撮れないからお蔵入り」なんてことを避けることができます。
特に結婚式やカフェなどは思ってる以上に暗くてブレてしまうことが多いので、要注意です。
※今回はキャンドルナイトなどのようにボケを楽しむ夜間撮影という意味で「夜景」という言葉を使っています。
夜景撮影の多くはf値を高く設定してすべてにピントを当てて撮影することがメジャーですので、その場合は単焦点レンズにこだわる必要はありません。
③画角が決まっているからこそ、写真の腕が上がる
ズームできるレンズだと、どうしてもズームに頼ってしまうんですよね。
でも単焦点は自分で動いて画角を調節しないといけない。
そうなると、自然と考えることが多くなります。
「この画学でどう切り取れば良い絵が撮れるのか」
そう思って工夫していくうちに構図が上手くなります。
明るさや色合いは勿論大事ですが、写真を活かすも殺すも構図次第です。
単焦点レンズは、この構図について上達するきっかけとなるので、そのような意味でもおすすめです。
ふんわりかわいい写真を撮るなら単焦点は必須
ふんわり感を出すためにはf値を下げて明るく撮ることが大切。
レンズを変えると今まで絶対撮れなかった世界が広がります。
「思うような写真が撮れない」と悩んでいる方は、ぜひ一度単焦点レンズを試してみてください!