初心者が初めてレンズを買うための画角講座。
今回のテーマは「空」について。
青空・夕空・星空・オーロラなど、空を広く大きく撮影することに憧れている人は多いのではないでしょうか?
実際にキットレンズを使ってみて、「なんか狭い」「もっと広く撮影したい」と思う方に、ぜひおすすめしたいのが「広角レンズ」。
今回は空を撮影する際の広角レンズの魅力について、書きたいと思います。
※画角についてはすべて「35mm換算」で書いています。
目次
空をダイナミックに撮りたいなら、絶対に広角レンズを勧める理由
広範囲にわたって撮影できる
当たり前の内容になってしまい申し訳ないのですが、広角レンズは目の前の景色を広範囲にわたって写真に収めることができます。
広い範囲を写すことができるため、空を画面いっぱいに写すことができます。
これだけで迫力のある写真を撮ることができますね。
収束現象「パース」が写真をより際立たせる
超広角レンズと呼ばれる24mm以下のレンズは「パース」と呼ばれる収束現象を起こします。
パースとは、簡単に話すと「ゆがみ」のようなもの。
一点に向かって収束するようにゆがむ効果は、広角レンズほど顕著に現れます。
この効果の影響で、画面全体に景色が収まるようにぐるっと写真全体が歪みます。
「ゆがみ」と聞くとダメなものだと思ってしまうのですが、この広角レンズ独特の癖を利用することで、よりダイナミックな写真を撮れるようになります。
このように周りをゆがませることで、美しい青空と景色が両方強調された写真が撮れます。
こんな写りを表現できるのは広角レンズだけなので、空を撮るのが好きな方は広角レンズを選ぶことをおすすめします。
美しい夜空を写すことができる
好みにもなりますが、星空を撮影する場合にも広角レンズはおすすめ。
広範囲にわたって星空を写すことで、壮大な夜空を表現することができます。
また、星空やオーロラを撮りたいと考えている方は、F値の低いレンズを購入することがおすすめ。
空いっぱいに広がる星やオーロラを撮影することになるので、最低でも
・焦点距離=35mm換算で24mm以下
・F値を2.8以下まで下げられる
という条件をクリアしたレンズをおすすめします。
この条件をクリアできるレンズは、単焦点レンズが多いです。
ただし単焦点レンズはズームができないので、あまり広角だと人が入ったり、狭いイルミネーションだと迫力に欠けてしまう場合があるので、撮りたい画角がバラバラならズームレンズを買った方がいいと思います。
ダイナミックな空を撮影するなら広角レンズがおすすめ
広角レンズは値段が高かったり、慣れるまで扱いが難しかったり、初心者の方におすすめしづらいポイントもありますが、他のレンズでは表現できない写真を撮ることができます。
空撮影が好きなら、自分の写真をワンランク上げるためにも、ぜひ試してみることをおすすめします。