キットレンズと比べて、明るく美しい描写で撮影できることが魅力である単焦点レンズ。
そんな単焦点レンズの選び方はいくつかありますが、「撮りたいテーマに沿って考える」ことが重要だと考えます。
今回のテーマはポートレート(人物)撮影。
景色と一緒に切り取ったり、思いっきりアップを楽しんだり、
ポートレートと一言に言ってもその撮り方は様々であり、撮り方ごとに推奨するレンズは変わるのですが、
一番扱いやすい画角はポートレートレンズと呼ばれる70mm~135mmの中望遠レンズです。
初心者の方でポートレート用の単焦点レンズの購入を考えている方はこの画角を選んでおけば、まず間違いないです!
今回はこの理由について書いていきたいと思います。
目次
初めてのポートレートレンズは中望遠レンズがおすすめ
被写体のゆがみについて
レンズは画角が広くなればなるほど両脇がゆがむ性質があります。
そのため、、ポートレートを画角の広いレンズで寄って撮ってしまうと顔が歪んでしまいます。
モデルさんの顔がメインのポートレートで顔が歪んでしまったら、せっかくの写真も台無しですよね。
「ポートレートは顔が歪まないレンズを選ぶ」
この時点で広角レンズは候補から外れてしまいます。
※景色と一緒にモデルさんを引きで撮影する場合は、広角レンズが魅力的になる場合もあります。
圧縮効果とボケのおかげでプロっぽく撮影できる
しょうもない書き方で申し訳ないのですが、これが結構大事。
望遠レンズは焦点距離が長いため、背景がきれいにボケてくれることが多いです。
また、望遠レンズ独特の圧縮効果のおかげで、被写体の顔の写りがより平面的になり、実際の顔だちにより近い写真を撮ることができます。
この結果、標準レンズや広角レンズで撮影するよりも、はるかにプロっぽい写真を撮影することができます。
その結果、撮るのがどんどん楽しくなるのは言うまでもないですね。
また、前ボケ・後ろボケをうまく利用して撮ると、作品としても幅が広がります。
モデルさんと話しやすい
さて、中望遠レンズを推奨する内容を書いてきましたが、
「中望遠レンズがいいなら、より望遠レンズでもいいのではないか?」という声が聞こえてきそうですね。
確かに、超望遠レンズで撮るポートレート写真はとても美しいのですが、
どうしても撮影する際に、モデルさんとの距離が離れてしまいます。
ポートレート撮影はポーズの指示出しや自然な笑顔を引き出すためにも、モデルさんとのコミュニケーションが必須です。
中望遠レンズであればちょうどいい距離感で撮影することができるため、撮影が非常にしやすいです。
また、室内撮影や人が多いスポットなどではモデルさんとの距離をなかなか開けられない場合があります。
距離が足りなくて撮影できない・・なんて本末転倒ですよね。
というわけで、このような理由でも中望遠レンズが一番扱いやすいのです。
単焦点レンズを買うとポートレート撮影がもっと楽しくなる
f値が低く、明るい単焦点レンズ。
その美しい描写力でポートレートを写したらもう普通のズームレンズには戻れません。
「ポートレートを極めたい」と思う方は早い段階で手に入れることをおすすめします。