背景がボケやすかったり、解像度の高い写真を撮ることができたり、その魅力に夢中になる人も多い単焦点レンズ。
そんな単焦点レンズですが、誰もがすぐに使えるように設計された「キットレンズ」と比べて、癖のあるものが多いことも特徴。
初めての単焦点レンズを購入する時にぜひ気を付けていただきたいことを書きましたので、ご確認ください。
初めての単焦点レンズを購入する時に気を付けるべき3つのこと
①寄れるかどうか
どんなものを撮りたいかにもよりますが、特に料理や小物・お花を撮りたい方は「寄れるかどうか」を必ずチェックしてください。
レンズによっては「寄れない(=近づきすぎるとピントが合わずシャッターがきれない)」ものも多くあります。
撮影に慣れた今はあまり気にしませんが、写真を始めたばかりの頃の私は「寄れないこと」がかなりのストレスでした。
具体的に完成図をイメージして写真を撮ろうとしているのに、寄れないことでイメージ通りの写真が撮れないとショックが大きいです。
家電量販店で試し撮りでもいいので、きちんとチェックすることをおすすめします。
②AF速度について
AFとはオートフォーカスのこと。つまりピントの合う速さです。
これはボディの機能にもよりますが、特に昔のレンズほどAFが遅い傾向があります。
ボディは年々新しくなっていくので、今売られているものはほとんどが発売から2~3年以内のものですが、
レンズは昔のものでも写りの良いレンズが多いので、かなり前に発売された商品が第一線で売られていることが多いです。
いくら写りが良くても、昔に作られているものなので、AF速度など今の技術が反映されていないものが多いです。
普段からマニュアルで撮影されている方や、動きのないものをじっくり撮りたい方は気にされなくてもいいと思いますが、子どもや動物など動きやすいものを撮りたい場合は要注意です。
③f値について
焦点距離を変えることができない単焦点レンズですが、f値は変えることができます。
f値で差を付けるといえば、「どこまで下げられるのか」にかかってくると思います。
焦点距離が同じであれば、f値は低ければ低いほど大きなボケを作ることができますし、シャッタースピードを稼ぐことができるので、室内など暗い場所の撮影もブレずに行うことができます。
しかし、f値が低いレンズは値段が高いことが多いです。
ということで
①まずはf1.4ぐらいで買えそうなレンズがないか考える。
②f1.4が高すぎるなら、f1.8~2ぐらいで買えそうなレンズがないか考える。
という順番で考えることをおすすめします。
f2.8の単焦点レンズもあり、なかなか安いのですが、これは思ったよりボケが少ないです。
星を撮るのだったらこのぐらいのf値でも充分撮影できますが、背景がボケたかわいい写真を撮りたいなら最低でもf2は欲しいところです。
単焦点レンズは写真をの幅を広げる大きな一歩
高い買い物になるため購入を躊躇される方も多いと思いますが、単焦点レンズは写真の幅を広げてくれる大事な一歩となります。
迷っているなら、ぜひ購入することをおすすめします!